講座報告
2020年9月20日(日)13:30~16:15
豊田市石野交流館
目的/ねらい
テーマ:『いま、つれづれに思うこと~渋澤さんのお話』
1)渋澤先生のお話を通してこれからの社会の姿、心の在りかたを想う
2)卒塾生同士の議論を深める場を作ってみる
3)移住した卒塾生&地域の方へ取材し、生の声を聴く
   1日目  2日目
午前
午後 あいさつ
レクチャー「今、つれづれに思うこと」
  講師:渋澤寿一
下山地区羽布自治区取材映像
グループトーク
共有タイム

資料 渋澤先生レクチャー「いま、徒然に思うこと」.pdf
会場参加17名/オンライン参加7名

ご報告が遅くなりました!
豊森サロン第3回目は「いま、つれづれに思うこと~渋澤さんのお話」と題し、渋澤先生がコロナ禍の東京で考えたこと・感じたことを言語化し、私たちに届けてくれました

渋澤先生は東京から出られず、オンラインにてレクチャーを発信、塾生は塾で何度もお世話になっている石野交流館でリアル参加、または遠隔地の方はオンラインでの参加もアリ、というハイブリッド形式で開催。

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第5期卒塾生の浅野陽介さんにオンライン配信を依頼。

この時期、豊田市の感染拡大は大きくなかったですが、3密を避け、マスクの着用や手指消毒などを塾生の皆さんにも徹底していただきました。
久々に集った皆さんのお顔は、存外に晴れやか!
この不安の世の中で、対面できることの安心と喜びがあふれていました!

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渋澤先生のお話はパワーポイントデータを貼っていますが、印象的だったキーワードをいくつかご紹介します。

・太陽光エネルギーを地球上に固定できるのは植物と植物性プランクトンだけ。ゆえに地球は植物を中心とした自然生態系になっている。

・人間は知恵により、ヤジロベエの軸をそうっと動かすように、人間に都合よく、自然生態系のバランスを少しづつ変えてきた。その姿が里山のくらし。

・「非認知的領域・暗黙知・もののあはれ・身体性・直感」などと言われる領域の中から新たなもの・考え方・見方を見つけ出してきたのが人類。それが行動の原点であり、それこそが人間が感じている「生きる意味」なのかもしれない。

その中でも、参加者アンケートで最も反響が大きかったのは、現代のSNSをゴールデントライアングル(ラオス・タイ・ミャンマーの国境地帯)のアヘン窟に喩えたお話でした。二極化が進み、先行きの見えない暮らしの中で逃げ込む先であり、脳内麻薬のような存在になっているのでは。。。抜け出せなくなる人がいる現実を、否定も肯定もでない、と渋澤先生は言います。

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また、いま豊田市山間地域の唯一の高校である県立足助高校が、地域教育など魅力化に向けて動き出していることから、教育のお話にも触れました。

「自立して、身体性をもって幸せに生きること」を学び教え、習い気づくことが教育の本義だとしたら、文字情報中心の教育を受けてきた今の教師は、非認知的領域の重要性を教え導くことはできないのでは。地域教育=社会教育。地域社会で生きる能力を伸ばし、自治の担い手を作る教育。

・環境的にも、社会的にも、そして経済的にも持続不可能な社会をつくってしまった。変えるためには、ある種の「革命」が必要。グレタ・トゥンベリーさんの言うように、社会の意思決定の担い手を変えることかもしれない。 

・地域づくりは関係性作りと合意形成。利益相反する当事者間で、行為とモノの価値を決めていくこと。みんなが少しずつ、子や孫のために損をしてもよいと考える素地を作ることが、地域づくりの本質。

・人の暮らしを自然に合わせること。

「そんな生きていく基本に関する事柄の、自治を行う地域が全国に沢山できれば、これが「革命」であり、そのことを理解する人たちが育ち、やがて主流となるキッカケが、今回のコロナ禍を契機にできることを願っている」と結びました。

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質疑応答&感想では、卒塾生から「SNSをアヘン窟に喩えるお話で、youtubeに子守をさせる風潮に危機感を持った」「東京で事業を立ち上げようとしているが、アドバイスが欲しい」など、各自の立場からの言葉が沢山出て、渋澤先生が丁寧に応答してくれました。

休憩をはさんで(今回は忘れませんでした(笑)!)、下山地区羽布自治区の自治区長だった河合邦隆さんと、第6期卒塾生の大西幸洋さんの材映像をご覧いただき。。。たかったのですが、編集データが重くて保存がうまくいかず、今回は河合さんの映像のみ、ご覧いただきました。

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卒塾生の方からは、「豊森を受け入れる地域側の気持ちを改めて知れてよかった」「FWでお世話になったので、懐かしく映像を拝見しました」など感想が聞かれました。雨の中、快く取材に応じてくださった河合さん、本当にありがとうございました!

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今回ご参加申込くださった方には、後ほどお送りするyoutube限定公開URLからご覧いただける映像に大西さんも収録しています。地域に溶け込みながら、自分らしく暮らしを作っている大西さんの取材映像もぜひ、ご覧ください!)

渋澤先生のお話と、河合さんのお話をお伺いした後は、期をまたぎ、初対面の方も多い中での、グループトークです。お互いの環境を知らない中でも、自治とは、教育とは、コロナ後の社会の在り方とは。。。。少ない時間ではありましたが、議論が弾みました。

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各グループで話し合った内容を、代表の方に発表していただきました。

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「学校を作りたい」
「農福連携+有機農法の可能性を探りたいと思った」
「オリーブオイルの新規事業やアートのAR展示の話が出た」
「自然に寄り添う判断と生き方をしたい」などの発表がありました。
「無駄なようなものが、無駄じゃない!私たちには3密が必要だ!!」と高らかに宣言をしてくれたグループも。

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駒宮先生の講評では、インドの大気汚染がコロナのおかげで改善している話、また、コロナ後の世界の青写真を作っている人はいるのか?というお話。自治の道程の確立が必要、ではいま何ができるのか?深くお聴きしたい方は、次回第4回講座にて!

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トヨタ自動車(株)の大洞担当部長はタテヨコナナメの期をまたいだグループトークを、「初対面同士の異種格闘技の場外乱闘」と表現!!言いえて妙のこの時間、豊森という共通経験を経たからこそ、作り上げることができたのだと思います。みなさんには何が残りましたか?

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おいでん・さんそんセンターの鈴木センター長からは、「40年の公務員生活の最初に渋澤さんのお話を聴いていたら、選択はずいぶん違ったものになったかもしれない。」と語り、地域でモノ・コトの価値を決めるのは自給家族の取組みで実践中であること、また、地域教育については現在、足助高校の魅力化に関わることになったこと、豊森がこれからどうあるべきか、コロナ禍が豊森の理念を正当化したのでは、と第3回目までの豊森サロンを総括しました。

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完全オンライン、一部オンライン、会場とのハイブリッド、など様々な形式にチャレンジしながらお送りしている豊森サロン。毎度バタバタの事務局で、足らぬとこだらけではありますが、どうぞ次回も、お付き合いくださいませ。

事務局 松本


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