講座報告
2019年12月14日(土)10:00?16:00/12月15日(日)10:00?15:30
1日目:崇化館交流館/2日目:石野交流館
目的/ねらい
1)地域コミュニティにおける自治、医療・福祉や経済、祈りと祭りについてのレクチャーを聴き、コミュニティの原点や教育について理解を深める。

2)グループで地域コミュニティについて話し合い、自治とは何かについて考え、これからの地域づくりをイメージしてみる。

   1日目  2日目
午前 第5回講座のまとめ

レクチャー&ワークショップ「地域経済と経営」
  講師:駒宮博男

レクチャー&ワークショップ
「地域コミュニティと自治」
  講師:駒宮博男

聞き書き読み合わせタイム

午後

レクチャー
「助病院の取組と地域医療・福祉の役割」
  ゲスト講師:早川富博氏

パネルトーク「地域医療と福祉」
パネリスト:早川富博氏(足助病院)、今枝美恵子氏(NPO法人みち)、西田久代氏(旭の森助産院)、市村優子氏(あんじゃない)、土井英二氏(トヨタ自動車株式会社)

望年会in「ほがらか」

レクチャー
「コミュニティの原点ー集落の祈り、祭り」
  講師:渋澤寿一

映画鑑賞『下園の十五夜』


資料 駒宮先生「地域経済と経営」.pdf 20191214早川富博先生レクチャー.pdf
20191215渋澤先生「日本人の祈り」.pdf 駒宮先生「地域コミュニティと自治」.pdf
1日目:29名(ゲストパネリスト含む)/2日目:25名(オブザーバー参加1名含む)

 第6回講座の報告の前に。。。

第5回講座の宿題「聞き書き作品制作」について報告します。

みなさんの作品が出そろい、今回講座の終了後、

グループごとに話し手の方を再訪問し、

作品の内容に間違いないか、添削する箇所はないかを

ご確認いただき、それぞれで文章の体裁を整え、完成となります。

卒塾生に「豊森の印象に残っている内容は?」と訊くと、

「聞き書き」という答えが圧倒的多数に。

お年寄りの人生そのもの、生き方そのもの、

生きた時代そのものをお聴きし、何度も何度も繰り返し聞きながら、

話し手の人生に寄り添い、深く入り込んでいく作業。

きっと9期生のみなさんにとっても、貴重な機会になったことと思います。

塾生からは「おじいちゃん世代の話を聴ける最後の世代と実感した」

「他人の私たちに貴重な体験を惜しみなくお話してくれた話し手の方々に、

心から敬意と感謝の気持ちをお伝えしたい」

「うちのPCは『ほ』と入力すると予測変換で『ほんで』が出てくるように

なりました(笑)!」など感想が聞かれます。

仕上がった作品は、話し手の方々に作品集にしてお渡しします。

ご協力くださいました地域の皆さまに、改めて感謝申し上げます。

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さて、第6回講座も冒頭は第5回講座のふりかえりシートに対する

駒宮先生の解説からはじまりました。

回を重ねるごとに、ふりかえりシートの内容が充実&長文になってきています。

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流れよく、駒宮先生による最初のレクチャー「地域経済と経営」。

エネルギー消費100世帯で1億円。

まとめ買いすると安くなるのが市場原理の常識かと思いきや、

実は電気は使えば使うほど高くなるって知ってました?

(筆者は知りませんでした)

そして「我が家の買い物はどこでしているか」グループ

ワークで考えてみます。

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それにしても、最初にくらべてグループワークをするときの塾生の
表情が柔らかくなったように思います。

1日目グループトーク.jpg

「地域経済は穴の空いたバケツ」

駒宮先生.jpg

企業誘致は地域をベッドタウン化するだけ。

地域経済が目指すべきは「人と人、人と自然、世代間の関係性の復活」。

自治コミュニティの集合体が国。

自治コミュニティのガバナンスがベースにあるから技術が活きる。


午後からは足助病院名誉院長の早川富博氏をゲスト講師にお迎えし、

地域の見守りなどの事業の社会的ニーズなどをお話いただきました。

早川先生レク.jpg

山間部での生活で問題になるもののひとつが「移動」。

それを名古屋大学や豊田市、足助病院と地域住民が協働で

「あすけあいプロジェクト」を立ち上げるなどし、どのように解決していくか。

「近所」で「近助」。助け合いはコミュニティの生命線。


豊田市の山村地域で「医療・福祉」の分野で様々な活動をされている

ゲストパネラーをお招きし、パネルトーク。

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左から足助地区で障碍者福祉に取り組むNPO法人みち代表の

今枝美恵子氏(第6期卒塾生)。

今年、旭の森助産院を開業された西田久代氏(第8期卒塾生)。

同じく今年、旭地区で地域密着型通所介護小規模デイサービス

「あんじゃない」を開所された施設長の市村優子氏。

トヨタ自動車で長く心のケアに関わってきた土井英二氏(第7期卒塾生)。

早川パネルトーク.jpg

引き続き早川先生にも加わっていただき、地域医療・地域福祉の

課題と、連携による可能性について熱心なトークが繰り広げられました。


この日は講座終了後、望年会が行われました。

が!

あまりに各テーブルが盛り上がりすぎており、

記録写真は現存しておりません。

二次会はどこも忘年会シーズンでお店が満席のなか、

各グループのコアメンバーの行きつけのお店にもぐりこみ。。。

あとはご想像にお任せいたします!


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2日目は二日酔いの頭をぶるぶる揺さぶる駒宮先生の

レクチャー&ワークショップ「地域コミュニティと自治」です!

2日目駒宮先生.jpg

「さぁ、みなさん睡眠のお時間です」の一声から始まった講座ですが、

予想に反し、誰も眠っておりません(笑)!

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「みなさんは17条憲法の条文、覚えていますか?」

「多様性を認めるのなら、補完性を認めなければいけない。」

「オーストラリア人は90%以上が自分が生まれた土地で死ぬ。」

「日本の教育は絶望的に中央集権化されている」

キーワードが次々に。

それぞれのキーワードから自治を見つめ直します。

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質問タイムでは活発な発言が。


今回講座の後に、第5回講座「聞き書き」の内容について話し手の方に

内容確認をしていただくグループも。

グループ内で最終確認の時間もとりました。

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そしてお昼はお待ちかね!とよもり食堂の時間です!

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今月は自然薯、カボチャ、サツマイモなど旬の根菜類がたんと並びました!

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今月も30食以上の豊かな食卓を創ってくださったスタッフの皆さん。

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幸せなひひとときを、ありがとうございました!


午後からは渋澤先生のレクチャー「コミュニティの原点?

集落の祈り、祭り」です。

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ミャンマーで出逢ったウォンさんの"人生最良の日"とは?

過疎になっていない村=高根村の祭りとは。

3万年持続した村をダムの底に沈めてしまった現代人の驕り。。。

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持続可能なくらしとは?

政治・システム・テクノロジーだけで語られるものでしょうか。

原価・利益・効率のもしかしたら対極にあるもの。。。それは、

愛・許し・慈しみではなかったか。

渋澤先生のお話に、みじろぎもせず時に涙を流しながら耳を傾ける塾生たち。


引き続き、民族文化映像研究所制作の映画『下園の十五夜』を鑑賞。
(画像はありません)

祭りとは、祈りとは。

その土地で生まれ、生きていくための作法や魂のようなものを、

地域総出で祭りという伝統を継承し紡いでいく中で、学び取っていくこどもたち。

それこそが学び。それこそが教育。


豊森なりわい塾。

学びの佳境を迎えています。


事務局 松本






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