講座報告
2019年11月23日(土)10:00~16:30/2019年11月24日(日)10:00~16:30
1日目:豊田市高橋交流館/2日目:豊田市石野交流館
目的/ねらい
1)農山村で生きてきた方の人生を伺い、まとめる過程を通して、その方の人生に寄り添い、
  自分の生き方に照らし合わせる。
2)地域をかたち作ってきた精神世界に触れる。
   1日目  2日目
午前 第4回講座まとめ

レクチャー「聞き書きの意義とその手法」
  講師:駒宮博男

聞き書き練習
  話し手:鈴木辰吉
書き起こし・編集作業

とよもり食堂
午後 フィールドワーク「聞き書き実習」
  旭地区 浅野自治区浅谷町
  足助地区明和自治区五反田町
  下山地区羽布自治区羽布町
書き起こし・編集作業

レクチャー「編集のポイント」
  講師:渋澤寿一

書き起こし・編集作業

資料 第5回講座渋澤先生「聞き書き」.pdf とよもり食堂ニュースvol.3.pdf
1日目:33名(視察:東京都市大学教育学部 井上健教授)/2日目:28名

 超大型台風19号の接近により、10月講座が延期になって迎えた第5回講座。

豊森なりわい塾の肝心要、「聞き書き実習」を行いました。

まずは駒宮先生による、9月第4回講座のふりかえりから。

2か月、間があいてしまいましたが、

みなさん豊森アタマに切り替え切り替え。

今期は前回講座での感想の中から、質疑応答で深める時間も大事にしています。

駒宮先生.jpgのサムネイル画像

教育とは?親としてどうしたら?という問いに対し、

駒宮先生「自由と共に責任を与えていくこと」

渋澤先生「こどもの自らの育ちをサポートする関りを」など、

いまの時代にすごく大切なことが冒頭から提言されました。


続いて、今回のフィールドワーク「聞き書き」で

個人の人生まるごとをお聞かせいただく際の心構え、

何を目指す実習なのか、人との関りとはどう紡ぐものなのか。。。

渋澤先生のレクチャーを聴きしました。


そしてここでも教育とは?という問いかけが。

「教育とは、生きるための伝承」

うーーーーーーーーーーーーーんと唸る塾生たち。

澁澤先生.jpg

「今だけ、私だけ、お金だけ」では持続不可能になった。

かつて、例えば種を取り木を植えた杣人は、

100年先、200年先の自分の仕事の成果が見えていた。

そんな仕事をしてきたお年寄りの話に耳を傾ける。

今は10年先、5年先さえわからない仕事をしている。

私たちでは想像の及ばない、経験に裏打ちされた人生のお話を、

耳と目と心とで聴く。


そうはいっても、初めてお会いする地域の方に、

貴重な人生のお話をお聞きするに際し、

どのように水をむけていけばいいのか戸惑います。

実際に旭地区在住の(一社)おいでん・さんそん鈴木代表理事に

聞き書きのモデルになってもらい、質問の練習と、

質問のポイント整理をしました。

センター長.jpgのサムネイル画像

「心で見なければ、物事は見えない。

大事なことは、目に見えない。」byサンテグジュペリ

午後からはそれを心身で感じる、フィールドワークに出かけます。


今回も、

旭地区浅野自治区浅谷町

足助地区明和自治区五反田町

下山地区羽布自治区羽布町

香嵐渓最盛期の大渋滞を避けながら3地域にお伺いし、

地域の方のご自宅にお邪魔してお話を聴かせていただきました。

旭Cチーム.jpgのサムネイル画像

旭地区では薮下千壽さんにお話をお聞きしました。

農の技術的なお話、学校のお話、戦時中のお話。。。


足助Bグループ.jpg

足助地区では塚田みゑ子さんには、農と手仕事、旦那様との出逢いのお話を。

出荷するクレソンを束ねる器用な手さばきを拝見しながらお聞きしました。


下山A.jpg

下山では原田安太郎さんから狩猟や山仕事、養蚕など山から里山へと移り変わる、

集落の暮らし全般のお話をお伺いするこことができました。


そのほかにも、旭地区は伊藤稔さん、

足助地区では安藤菊治さんキソエさんご夫妻、

下山地区では川合博明さんから、

地域で生きた証そのもののお話を伺い、

どのグループも時間を延長して聴き入りました。



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2日目は、書き起こし作業です。

昨日、許可を得て録音させていただいた音声データをグループごとにシェアし、

書き起こしソフトを使って分担した時間帯の音声をそのまま文章に書き起こします。

編集B.jpg

方言も含め、一語一句を漏らさずWord文章に起こしていきます。

編集A.jpg

非常に地味な作業ですが、お年寄りの言葉を繰り返し繰り返し聴くことで、

聞き流してしまった会話も腹に落とし込んでいけるような、そんな時間になります。

午前中はずっと入力作業...。

眼が...頭が...疲れる...塾生の皆さん。

書き起こし全体.jpeg


さてその舞台裏では、今回もとよもり食堂のスタッフがフル回転で

昼食の準備にあたってくれています。

豊森食堂作業2.jpg

卒塾生やスタッフ経験者のみなさんが、和気あいあいと。

豊森食堂作業1.jpg

しかしながら手早く。


すっかり脳の栄養が足らなくなった塾生たちに、

今日のとよもり食堂はいつも以上に輝いて見えたことでしょう!

いえ、本当に輝いていたんです。

なんせつやっつやの新米、しかもお手間いり手剥き栗てんこもりのご飯ですから!

豊森食堂0.jpg

豊森食堂1.jpg 

豊森食堂2.jpg

豊森食堂5.jpg


さぁ、とよもり食堂の御馳走さまに心と体が満たされたところで、

渋澤先生のレクチャー「編集のポイント」。

2日目澁澤レクチャ.jpg

初対面の塾生たちに、自らの人生の個人的な出来事や、想い、

苦労の末に得た知識や経験を聞かせてくださった地域の皆さん。

いただいた言葉を、5000字から8000字にまとめるのは至難のわざ。

しかしながら、感謝と共に、伝えたいエピソードや残したい言葉を、

取捨選択していきます。

三宅さん.jpg

原田さん.jpg

合計5時間!

しかしながら2時間以上お聴きした録音データの書き起こし作業完了ならず、

宿題となりました。

塾生からは「大変だけど、だんだん意味が分かってきた」など、

疲労困憊ながらも前向きな感想が。

20191124_155720.jpg

地域のみなさま、自治会長さん達、とよもり食堂スタッフの皆さま、

そして塾生の頑張りが、今講座を支えてくれました。

ありがとうございます!!

そして、今回もお楽しみさまでした!

宿題、頑張っていきましょう♪


事務局 松本



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