講座報告
2019年7月20日(土)9:45~16:30/2019年7月21日(日)9:30~16:45
1日目:豊田森林組合 本所、フィールドワークA(3地域)
2日目:清通寺、フィールドワークB(3農園)
目的/ねらい

1) 食によって体が作られ、生きているという事実を改めて確認する。
2) 生きるための食と、そのための農が、どのような想いと現実的な労力の下に成り立ってきたかを知る。
3) 現在、農をベースに生計を立てている方の想いを伺い、今の日本、あるいは地域の食と農、農業を取り
   巻く現状について知る。
4) 得られた知見、感じたことをベースに、一人ひとりが食と農に対しどのように向き合っていくかを考える。
   1日目  2日目
午前 イントロダクション「第2回講座質疑応答」
レクチャー「食と農」
  講師:駒宮博男
グループワーク
「フィールドワークAのまとめ」
午後 フィールドワークA「生きることと食と農」
   旭地区 浅野自治区浅谷町
 足助地区 明和自治区五反田町
 下山地区 羽布自治区羽布町
レクチャー「食と農の自分史」
  講師:澁澤寿一
フィールドワークB「農をベースにどう生きるか」
  みどりの里  (野中慎吾氏)
  徳八農園   (田中 徳氏)
  松本自然農園(松本直之氏)

資料 第3回駒宮先生レク「食と農」圧縮.pptx 第3回渋澤先生レク「食と農」圧縮.pptx
1日目:22名(うちOS参加2名)/2日目:22名(うちOS参加2名)

第3回講座は『地域を知り、地域を学ぶ「食と農」』と題し、

一日目は地域のみなさんに昔と今の「食と農」についてお訊きする

フィールドワークA、

二日目は実際に農をなりわいとする就農者に、

農という生き方・実際の経営などについてお訊きする

フィールドワークBを行いました。


講座1日目。

まずは木の香り芳しい森林組合を会場に、

駒宮先生によるレクチャー。

駒宮先生レク.jpg

珍しく駒宮先生が座っていたのには。。。理由がありました(お大事に)。

前回のふりかえりシートから疑問・質問をピックアップ。

駒宮先生からの回答をいただいたあとは、レクチャー「食と農」です。

 ・海水を器にくみ、器水を海にかえせば、
  死生は直ちに眼前に在り (『言志録』佐藤一斎)

 ・米の反収は飛躍的に上がったが、反面、米の消費は2/5に!!

 ・食と農の分離による、「身体性」の崩壊

 ・週休3日+300坪住宅構想 etc.... 

今回もキーワード盛りだくさんでしたね!!

食はしあわせの源。

いくつもの視点を得たところで、さっそくフィールドワーク?へ!


今回も第1回講座に引き続き、

旭地区   :浅野自治区浅谷町

足助地区:明和自治区五反田町

下山地区:羽布自治区羽布町

3グループに分かれ、3地域にお世話になりました。


【旭地区】

旭全体.JPG

浅野会館にて。

旭女性2人.JPG

生き生きと昔の生活を語ってくださいました。

渋沢浅野会館5人.JPG

どんどん質問が出る塾生の皆さん。


【足助地区】

足助地区は第1回の連谷町から、今回は同じ明和自治区にある

五反田町へフィールドを移しました。

五反田昌全寺.jpg

地域の古刹、昌全寺を会場にお借りしました。

五反田昌全寺3.jpg

お施餓鬼供養のあと、20名近い地域のみなさんが残って、調査に

ご協力くださいました。

2五反田昌全寺.jpg

ありがとうございました!

昌全寺.JPG

地域の皆さんのお話を伺った後は、五反田の集落を知るため、

安藤自治区長の説明を聞きながら集会所まで歩きました。

二本杉説明.jpg

昌全寺隣接の八幡神社。

樹齢600年以上といわれる巨大な杉は天然記念物です。

塾生はあまりの大きさに、抱きついてご利益?を求める人続出。

五反田お地蔵様.JPG

集落に散在したお地蔵様を集め、お祀りしているそうです。

歩きながら、今日お聴きしたお話と目にするものが繋がっていきます。


【下山地区】

御年95歳の原田さん、89歳の杉浦さん、

地域の歴史をまとめている66歳の中村さんからは

羽布町の深いお話を伺うことができました。

下山室内.jpgのサムネイル画像

実際、食の中心になる田畑も見せていただきました。

下山FW畑.jpg

採れたての茄子をお土産にいただきました??!

ありがとうございます!

下山FW.jpg

お元気そのものの、地域の皆さん。食は命なり。



******************************



講座2日目は、会場を石野地区の清通寺へ移しました。

山門の鳳凰、本殿の龍神の彫刻に目を奪われます。

清通寺(建物).jpg

実は第3期卒塾生がこちらの若院さんに嫁いでいるというご縁が。

清通寺(中川さん).jpg

立派な本堂で、まさに「寺小屋」がスタート!

昨日のフィールドワークAで学んだこと、感じたこと、考えたことを

グループワークでまとめていきます。

グループワーク(全体).jpg  

グループワーク(下山).jpg

開放的な本堂とはいえ、この日は暑さ指数(WBGT)が厳重警戒値。

清通寺さんが扇風機をフル稼働してくださったり、

水分補給や休憩をはさみつつ、アツいワークが続きます。


そして、地区ごとの発表。

【旭地区】

発表(旭).jpg

【足助地区】

発表(足助).jpg

【下山地区】

発表(下山).jpg

うさぎ、キジ、昆虫食。

そして味噌や醤油、豆腐にコンニャク、ゆべしにむかご飯。。。

数々の郷土食、行事食、保存食、自給の方法を聞かせていただき、

いまの自分の暮らしとの「自足」の差、生きる力の差に、

もやもやする感想多数。

センター長講評.jpg

事務局の(一社)おいでん・さんそん 鈴木辰吉代表理事による講評。

昔の当たり前が失われるのに、たった数十年しかかからなかった。


3地域で実際に生きてきた方たちのお話をかみしめたうえで、

澁澤塾長のレクチャー「農と農業、食と農の自分史」。

澁澤先生レクチャー.jpg

今日は澁澤先生ご自身の人生と、時代の変化を重ねたお話を

聴くことができました(おぉっ!やっと澁澤先生の経歴<の一部>が

明らかに!)。

 ・文字で理解し、頭で考えるか、
  五感で受け止め、身体で考えるか。

 ・すべての生命は、多様でありながら一つにつながっている。

澁澤先生の想いをそのままいただきました。


グループ発表からは3地域の「場」と「時」の視点を、

澁澤先生のレクチャーからは時代背景を元に、

多様な視点を得ました。


では実際に移住したり就農したりした農家さんに、

現実的なお話を伺う、フィールドワークB

「農をベースにどう生きるか」へ。


今回は松平地区の松本自然農園の松本直之さん、

足助地区の徳八農園の田中徳さん&初美さん、

猿投地区の農業法人みどりの里の野中慎吾さんを訪ねました。


【松本自然農園】

松本自然農園さん.jpg

家族5人が食べていくに十分な農業経営とは。定期購入のお客様や

後に続く農業者への情報発信の方法は。


【農業法人みどりの里】

みどりの里.jpg

農福連携、スーパーとの連携、「奇跡のいちご」の経緯、そして何よりも

興味深い野中さんの経験値を垣間見させていただきました。


【徳八農園】

徳八FW.jpg

中山間地に移住、開墾からスタートした田中さんの生き方。

想像以上に広い圃場を管理さえる姿に感嘆の声があがりました。


猛暑の中、2日間にわたる第3回講座、お楽しみさまでした!

ご協力いただきました地域の皆さま、自治会長さま、区長さま、

農家の皆さま、快く会場をご提供くださいました昌全寺さま、清通寺さま、

豊田森林組合さま、ご協力いただきましたすべての皆さまに、

心より感謝申し上げます。


食も、農も、環境も、「部分」で見ずに、「全体」を見通すことが

なにより大切。

塾生の皆さんが、豊森でよりよい社会や人生を見つめる視点を

さらに増やすことができますように。


【追記】

この度、会場の都合で毎度おたのしみのとよもり食堂の開店が叶わず、

スタッフのみデリ形式でご提供いただきました。

困難な条件下でも、恩送りとして毎回のとよもり食堂という場を

大切にされている姿に、スタッフも豊森の場をより大切にしていこうと、

改めて思わされるのです。

運営スタッフへの配慮をいただきありがとうございました。

今回のとよもり弁当をチラ見せ(塾生のみなさん深謝しますっ)

とよ食1.jpg  とよ食2.jpg

そしてとよもり食堂の想いが載った「とよもり食堂ニュース」創刊!

とよもり食堂ニュース.jpg

次回は開店予定です!お楽しみに!!

(事務局 松本)



« 第2回講座 地域を知り、地域に学ぶ「森林」