講座報告
2018年11月17日(土)10:00~16:30/2018年11月18日(日)10:00~16:30
旭交流館別館
目的/ねらい
1) 地域経済の再生について考える意味を認識する。その上で地域経済のかつての構造と現在の構造を把握し、何が地域から外部化されたかを把握する
2) 地域内に消費を取り戻すことの効果・意義を理解しつつ、都市と田舎の役割、田舎の中の「まち」のこれからの意義、そして外部者の役割について考える
   1日目  2日目
午前 レクチャー&ディスカッション「地域の自治と経済の再生ー地域経済について考える」 レクチャー&ディスカッション「エネルギー・住宅・車と地域経済」
午後 フィールドワーク 「まちあるき・小渡いまむかし」
グループワーク 「フィールドワークの共有・意見交換」
レクチャー 「地域経済の構造と変革」
グループディスカッション 「これから何ができるか ?3つの関係性の回復と経済活動?」

資料 地域の経済と自治の再生.pdf 地域経済の構造と変革.pdf
1日目:29名(ゲスト:糟谷裕之さん、鵜居利行さん)/2日目:24名

11月17日、18日に第7回講座を行いました。
11月の講座内容・テーマは、過去の豊森なりわい塾の中でも一番試行錯誤を繰り返している回です。
今回の講座は「地域経済」をテーマに二日間行いました。


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初日の午前中は、「地域の自治と経済の再生」をテーマに、レクチャーとディスカッションを繰り返しました。
いくつかの山村の起業事例を見ながら、それぞれの事業と地域経済との関わりについて議論したり、
塾生がそれぞれ普段どんな商品・サービスをどういう場所で購入しているかを確かめ、議論したりしました。


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塾生たちの多くは、大型のスーパー、ショッピングモール、コンビニ等よりも、
地元のスーパー、商店、個人等から購入している人たちが多くて驚きでした。

午後からは、実際の地域の消費の場である「まち」の過去の姿と現状を体感するために、
フィールドワークを行いました。
旭地区の中心地である「小渡」の商店街を、小渡にお住まいの糟谷裕之さん、鵜居利行さんのお二人にご同行いただき、
じっくりと見て回りました。


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『旭町史』のなかに、昭和48年当時の旭住民の買い物動向のデータがあります。
それを見ると、かなり多くのものが地域の中で購入されていたことが分かります。


かつて「小渡か江戸か」とも謳われ、にぎやかな「まち」であった小渡のにぎわいと、
そこにどんな方が暮らしていたのが、お二人のお話から感じることができました。





二日目のは昨日に続いてレクチャー&ディスカッションの形態をとりました。
地域経済は「穴の開いたバケツ」となっており、年金や補助金など、様々なお金を地域に入れても、
地域の中で消費されず、多くが外部へ流出してしまう構造にあるため、
地域経済が活性化されない、ということを確認しました。
エネルギー消費、移動距離など、塾生が普段どれだけ使っているかを確認し、
そのほとんどが地域外(海外)へと流出していっていることを確認しました。

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解決策として、工場誘致や観光推進で得られる経済効果と、
エネルギーや食、住宅など、地域の中で取り戻せるものを地域で消費することで得られる経済効果をそれぞれモデル化して比較し、
それぞれの雇用創出効果を学びました。
午後は二日間の学びを振り返りながら、いまの自分のくらし・つとめ・かせぎと「人と人」、「人と自然」、「世代間」の関係性と、
それぞれの関係性の回復と経済活動をテーマに、自分に引き寄せてこれからできることを考えてもらう時間にしました。
うまく進行できずに苦しい時間になってしまいましたが、
「買う」「つくる」「交換する」「贈与」、
お金を媒介するかしないかは問わず、個人レベルでもいろいろな経済活動があり、
モノとサービスが行き合うことで、どのような関係性を築いてゆくのか。
という視点から、これからの生き方を考えてみることが大切ではないかと思います。



いよいよ年末、第八期も終わりに近づいてきました。


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