講座報告
2017年11月18日(土)10:00~16:30/2017年11月19日(日)9:30~16:30
1日目/2日目:旭交流館別館
目的/ねらい
「地域コミュニティ」を大テーマとし、地域によって成り立つ医療・福祉・経済・教育を具体的に掘り下げる。経済やエネルギーがグローバルに展開し、医療・福祉・教育に関して国や行政からの公共サービス意識が高まるなかで、地域の中で持続的に循環するそれぞれの姿を知り、その意味を考える。
   1日目  2日目
午前 ・[医療・福祉]ゲストレクチャ―「足助病院が行う地域医療」早川富博院長
・パネルトーク「地域が支える医療と福祉」 早川院長、今枝さん(六期)、土井さん(七期)
・[経済]フィールドワーク「お店巡り」
午後 ・[教育]映画鑑賞「寝屋子」
   レクチャー「地域と教育」 澁澤
・[経済]塾生活動発表 樋口さん(七期)
   レクチャー「地域経済を考える」 駒宮
・フィールドワークのまとめ
・[Wrap-up]2日間のまとめグループトーク・全体共有

資料 豊森教育2017.pdf 豊森7期 地域経済(11月).pdf
1日目:30名(ゲスト:早川富博院長、今枝恵美子さん)/2日目:25名

豊森の後半は「地域コミュニティ」を大きなテーマとして、10月は自治や祀りについて学びました。11月は、さらに自分事として身近に感じられる医療・福祉、教育、そして経済について学びます。

【医療・福祉】
 足助病院の早川病院長から「足助病院が行う地域医療」についてレクチャーしていただきました。早川先生には、これまでも何度もレクチャー頂いていますが、時代や状況に応じたICTを適用し続けているものの、地域とのつながりを一番大切にされる熱い想いは変わっていません。"地域づくりの中心に病院がある"。素晴らしいコメントを頂きました。

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続いて、早川先生に加えて、六期生の今枝恵美子さんと七期生の土井さんを加えたパネルトークです。福祉についてこれまでなかなか適当なプログラムが作れませんでしたが、今枝さんが「畦道」という障がい者の就労支援事業を始められたので、早川先生の病院医療や、土井さんのお仕事である産業医の話題に福祉を加えた幅広いトークが実現しました(そのぶんコーディネーターの駒宮さんが大変でした!)

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【教育】
 教育は、自分が受けてきた教育や、子どもに対する教育など、一人一人が最も身近に捉えられるテーマです。思考・認識を育てる現在の学校教育と、暗黙知・体験を育てる地域教育との意味の違いを理解しました。これからの子どもや社会に特に必要なのはどっちかな?キーワードは"学校を地域づくりの核に"。医療といっしょですね。

 
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【経済】
 七期の樋口さんは、豊田市で「ウッディーラー」という、木材流通コーディネートのお仕事をされています。身近な地域経済の事例として説明していただきました。「人と木をつなげる」樋口さんの熱い想いが地域資源の流通を作りだした様子がとてもよくわかりました。

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 駒宮さんのレクチャは地域内経済循環の意味についてです。地域が自立して経済を回していくことが、持続的な自治の姿であるということを理解すると同時に、いまの暮らしとのギャップを感じ、ジレンマが残る課題です。いきつくところ何が幸福か?ということになりますが、「幸福論」については1月講座で考えます。

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【フィールドワーク:お店巡り】
 地域経済について学んだあとに、実際に地域の経済のすがたを垣間見てみようと、旭地区のお店を訪ね、昔から現在までのお店の変化や地域の変化について見て聞きました。小渡地区は昭和40年頃は、100件もお店がある商店街。映画館や、パチンコ店もあったそうです。いまでは、お店も減り、経営者も高齢化して、世代交代する当てがないお店が多かったです。日曜日に休業しているお店も多く、活気があって賑わっただろうかつての姿をひっそりとした商店街に重ね合わせました。
 お店の方には突然の訪問にもかかわらずご丁寧に対応していただき誠にありがとうございました。


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【Wrap-up】
 医療・福祉・教育・経済が地域コミュニティによって成り立つことがあることを見てきました。これらは一見、全く異なるテーマです。公共サービスから見ても、医療は病院や健康医療課、福祉は高齢支援課や障害福祉課、教育は教育委員会や学校教育課、経済は地域振興課などなど、みごとに縦割りです。しかし、人が住む地域を見るとどれも共通する関係性の上に成り立っていることがわかります。このテーマは過疎化する地域をどうするか、という地域に限定したテーマではありません。これからの日本の人口減少社会やGDP割合の低下。逆に世界では100億人を超える人口増大。それに伴う食料危機や環境破壊。迫って来るそうした課題に対してどういう社会や暮らしをつくればいいか。その1つのヒントがここにあるのかもしれません。それをローカリゼーションとも言いますが、ローカリゼーションは単に田舎に住もうということではなく、生き方・暮らし方の1つの思想です。

 そのような過程から、グループトークをして塾生自身に引き寄せて考えてみました。
 ・豊田市42万人ではなく顔が見える範囲で。
 ・いい教育、いい医療が幸せと感じてきた。
 ・多くのことを望まなければ多くの幸せがある。
 ・おカネに左右されている。おカネがすべてではなくて人の役に立つこと。
 ・仕事と生活の暮らしの関係をどうするか。
 ・地域の役割があることが生きがい。
 ・地域の人とかかわることで成り立つ生活の大切さを考えさせられた。
 ・受け身、他力本願なんだということを感じた。
 ・地域のつながりでおカネじゃなくてつながりを感じ始めた。
 ・昔に戻るわけではない。これからの理想はどういうのかを考えて
  自分ができることを考えたい。
 ・人を点とすると、50年後は点が減るが、つながりが切れずにつないで
  いくことが必要。
 ・すべて、人と人の関係だということがなんとなくわかってきた。

塾生それぞれですが、いろいろな気付きが得られたようです。
2月に発表するセルフデザインのタネになるといいですね!
 
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お昼は、いつものとよもり食堂です。いつもありがとうございます。ごちそうさま!

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