講座報告
2017年8月19日(土)10:00~16:00/2017年8月20日(日)10:00~16:30
1日目:敷島農村環境改善センター敷島会館/2日目:旭交流館別館
目的/ねらい
1) 農山村で生きてきた、お年寄りのお話に耳を傾け、書き起こし作品をつくる過程を通して、その人の人生に寄り添い、自分の生き方に照らし合わせてみる。
   1日目  2日目
午前 ・レクチャー「書き起こしの意義とその手法」澁澤寿一
・聞き書き練習
・書き起こし
午後 フィールドワーク「聞き書き」 ・書き起こし(続き)
・全体共有

資料 聞き書き講義用パワーポイント.ppt 聞き書きの編集.pptx
1日目:29名/2日目:21名

第4回講座は「聞き書き」です。

農山村で生きてこられたお年寄りのご自宅や地域の集会場を訪問し、その方の地域て生きた人生や想いをお聞きしました。5月から7月までの講座で地域や森林といった空間に触れたのに対し、今回は一人の人生に深く触れる講座です。
<1日目>
「聞き書き」は、塾生全員未体験です。
まず、聞き書きの意味を、澁澤さんからのレクチャーから理解しました。
※スライドから抜粋
 「歴史は一人一人の人間によって、つくりあげられている。
 その人の思い、感情、願い、希望、そのすべてで、人は歴史をつないでいる。
 風景も、暮らしも、人によって形づくられる。
 ディテールを大切にしながら、その人の心を伝える。」


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続いて、聞き書き本番前の練習です。
中川事務局長を話し手にした、聞き手の練習は初めて会う方への質問の難しさを実感しました。
※中川さんは、そろそろ本当に聞き書きの話し手に相応しくなってきました(笑)

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午後から、グループに分かれて話し手の元へ。
旭の賀町と、伊熊町、稲武の押山、それに下山の5グループに分かれて2時間ほどお話しをお聴きしました。

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    明賀のようす               伊熊のようす

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    押山のようす

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    下山のようす              下山のようす


<2日目>
 今日はほぼ一日書き起こしです。
 ICレコーダーを再生して、会話をそのまま文字に起こします。
 2時間のお話しを文字にすると、個人差はありますが2~3万文字になります。
 とてもタフな作業ですが、お話しを何度も繰り返して聞くと、その場では聞けていた
 つもりでも、聞けてなかったことや、もっと突っ込んで質問すればよかったことなど
 が感じられます。
 そして、話し手の一人の生き様が少しづつ伝わってくるような気がしてきます。
 豊森では、時間の制限もあって、1人30分づつぐらいに分担して、グループ全員で
 書き起こしを完成させます。それでも、1日では終わらない作業でした。

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途中にコーヒーブレイクとして、六期の杉森さんの卒塾後の生活を紹介してもらいました。
杉森さんは、卒塾後に地域おこし協力隊として4月から長野県栄村で新たな生活を初めています。
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お昼は、いつものとよもり食堂です。
毎回欠かさず、朝早くから準備していただいていて、本当ぅ?に感謝・感謝です!!!
昨夜のお酒でもたれたお腹には、とよもり食堂のお昼ご飯は格別やさしくホッコリさせられる味です。

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午後も続いた書き起こしは時間切れで終了となりました。
残りは宿題となります。書き起こした全文から、約5,000文字を目安に削って、並び替える編集作業に移ります。
この編集は、同じ全文からでも、一人一人残す箇所が違って、個性が出るところです。それと同時に、
話し手の人生がグッと自分に引き寄せられることを感じます。"話し手に恋をすること"という感覚がまさに感じられる瞬間です。

講座はここまでですが、10月の講座までに作品を仕上げて話し手にお渡しする予定です。
聞き書きをご縁に、いまでもお付き合いが続いている卒塾生もいます。
全くの他人に自分のお話しをしてくださった感謝とお礼の気持ちの表れになっています。

<塾生の感想(抜粋)>
実際にお話を聞いてみて、やはり難しさを感じた。相手の方にもよるのだろう
 けれど、
思いや感情を引き出すことが難しい。実際その時起こした行動は話
 してもらえるが、そ
の裏で感じたこと、その行動に至った思いなどは引き出
 すことが難しい。
澁澤さんのおっしゃるように、その方の心に土足で踏み入
 ることは簡単ではない。
・文字にして書くと昨日は気づかなかった、ぼそっと言われた事が、心の底から
 出てい
るような気がしました。書けば書くほど、もっと話し手の事をしりたく
 なってきました。自分
の親も生きているうちに、色々知りたいなぁと思いました。 

繰り返せば繰り返すほど、何を語っていたのか合点というか、結びついてきた。
 PCの文字変換が語り言葉で変換が出ないのが不思議に感じるほど、話し手の
 語りに入り
込んでいたと気づいて、聞き書きを通して、追体験のようにバック
 グラウンドに触れ
、押山という地区の暮らしが興味深いものになった。


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講座終了後も居残って作業したグループがありました!



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