講座報告
2015年4月5日(日) 13:00~17:00
中部大学三浦記念館
目的/ねらい
   1日目  2日目
午前
午後 公開講座

90名

春雨に耐えられず散った花が鶴舞公園の土を桜色に濡らした4月5日。

隣の中部大学三浦記念館で公開講座を開催しました。

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お呼びした講師は、明治大学の小田切徳美さんと、聞き書き作家の塩野米松さん。

小田切さんは、農山村の地域再生に関わる専門家として著名な方です。

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最近の著書に、「消滅集落」が話題になったあとに出版された『農山村は消滅しない』

があります。小田切さんの講演タイトルは、最近話題の「田園回帰」。

多数のデータや事例をもとに、

  ●若者・ファミリーの農山村移住希望者が増えている
 ●一世代飛び越しの「孫ターン」が新しい風
 ●農山村の限界化は、単なる高齢化ではなく集落機能が
  低下するある臨界点を超えると限界集落が始まる
 ●地域づくりには当事者意識が大切

などの提言を頂きました。 



塩野さんは、豊森でもプログラムに入れている「聞き書き」を、日本全国の職人に行い、

伝統文化・業(ワザ)の記録に取り組み、これまで500人ものお話しを単行本に載せられ

ておられます。


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塩野さんは、スライドも資料も無し。事務局としてはどんな講演になるのか

少々心配でしたが(汗;)、1時間延々とお話し続けられました(後で原稿もなく

思いつくまま、と おっしゃってましたが...)。

これまでに聞き書きされた数々の職人の事例をもとに、


  ●業(ワザ)はデータで取り出すものではなく、人のカラダに付くもの。

  それを徒弟制度で伝える。

  ●業(ワザ)を学ぶことが、生き方を学ぶこと。 


  ●我慢してやる仕事は苦の多いものになる。そうなると楽をしたがる。

  ワザを身に付ける楽しみを忘れてしまっている。

 ●暮らし方のモノサシは自分の肉体を取り戻すこと。


などと心に沁み入るお話しでした。

小田切さんのデータや事例に基づく納得感と、塩野さんの日本人の魂に響く格言が、

後半のトークセッションで更に強く折り重なって調和した講演でした(事務局的には)。

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約90名の会場からも多くの感想を頂きました。
●"主体性、当事意識を育てることに共感した"
●"田園回帰をしやすい環境をつくることが大切だと思った。"
●"この講演をもとに、今一度地方へ移住・定住・永住について考えてみようと思った。"
●"住む地域をもう1度見つめ直し、どのような社会を作っていけば良いか、小さな単位で考え合っていくべきだと感じた。"
●"職人を応援する消費・投資に魅力を感じている"
●"長い目線でものごとを考える必要性を感じました。"
●"地方の人と関わり、考え方を身・肌で感じ、自分の中に吸収したいと思いました。"
●"従弟制度の中に教育の目的・躾を身につけるなど今後の家族の教育を考えるためにヒントを得ました。"
●"大変深いお話しに、思わず引き込まれてしまいました。"
●"過去と現在をつないだ先に未来が見えるという言葉にははっとしました。"
●"モノサシを多くもつ・知ることが大切と感じました。"
●"都市(都会)に住む自分の価値観を絶対のものと思わず、相手のことを思いやる、思いをはせるようにしようと感じた。"
●"昔から学び今にどれだけ応用できるのか、体が動くかぎりしていきたいと思います。"


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今回参加された皆様には、
豊森五期生募集の説明も含めて、約4時間と長い講座でしたが、
最後までお聞き頂き大変ありがとうございました。





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