1日目 | 2日目 | |
午前 | フィールドワークの説明・準備/福蔵寺ご縁市見学 | フィールドワークの共有 |
午後 | フィールドワーク「地域における食と農の変遷」/フィールドワークのまとめ | レクチャー「食と農を考える」/トークセッション |
資料 | 豊森第3期(食と農).pdf |
ご報告が遅くなってしまいましたが、
11月9日、10日と第6回講座を行いました。
初日はM-easyの主催する福蔵寺ご縁市が開かれていましたので、
お昼を兼ねてみんなで訪問しました。
おいしい食べ物、楽しい歌、
山里の温かな雰囲気を、大いに楽しませてもらいました。
塾生の木浦さん、大いに歌う...!
旭出身の木浦さんはご縁市はいつも出店者側ですが、
今回は講座ですので、ちょっとだけの出演です。
午後からのフィールドワークでは、
伊熊、惣田、杉本の3班に分かれて行いました。
・生まれてから今まで、何を食べてきたか。そのうち、自分の家で生産していたもの、買っていたものは何か
・農業のやり方がどのように変わってきたか。
という点をヒアリングしました。
フィールドワークにご協力くださった皆様、
いつも本当にありがとうございます。
二日目、フィールドワークで得られた情報をまとめて発表しました。
昭和40年前後を境に、百姓からサラリーマンに、
つまり、食べものを地域で自給していた時代から、
お金を稼いで買って暮らす時代になったことにより、
農にかける労力と時間が減ってゆき、
暮らし方、食事の中身も変化していったことがわかりました。
そのような全体的な傾向の中でも、
今でも家によっては、昔の食事とほとんど変わらない家がある、
終戦の食糧難の際に、大変だった家と、
比較的そうでなかった家の違いも見受けられました。
続いて、旭在住の若者代表として、
M-easyの戸田友介さんをお招きしました。
2009年に若者10名を連れて旭地区に来てから、今に至る経緯や、
食と農を含めた戸田家の暮らし、戸田さんの人生哲学を語っていただきました。
これまでお話を伺ってきたのは年配の方たちが主だったので、
Iターン・若者代表の戸田さんの話は非常に新鮮であり、
塾生にとっては自分の生き方を考えるうえで、
非常に参考になったのではないかと思います。
旭の食と農の変遷を押さえたのち、講師の駒宮がまとめのレクチャーを行いました。
よりマクロな視点から、食と農を取り巻く現状把握と問題提起を行いました。
最後に塾生の二日間の感想を抜粋します。
・「福蔵寺ご縁市」、あのロケーションで、あの規模であれだけの大勢の人たち、
特に若い人や子どもが多かったことに驚いた。
どこに秘密があるのか大変興味がわいた。
これからの里山再生のヒントがあるに違いないと思う。
・「入ってきた若者に、どんな仕事があるんですか?」という質問に、
「入ってきた人には絶対に役割がある」と言われていたのが印象に残りました。
自分も旭に入っていく時には、漠然と「やれることをやっていこう」という思いがあり、
それが何か「かせぎ」につながっていくのではないか...という気がしています。
戸田さんの話の中には、これからの自分にかかわっていく
エッセンスがちらばっていたので、大変ためになりました。
・いざ自分がそっち側に行くことにまだ躊躇しており、
先の見えないところへ進んでいく不安は正直あります。
けれども、それは今の生活を続けていくことについても同じで、
同じ見えないならば、思い切って踏み出すのもありじゃないかと感じ、
いかに自分が受身で生きてきたかということに気づきました。
次回は、「森林」「エネルギー」を切り口に、
地域の現状と課題を学び、その先の未来を展望します。
カテゴリ 第三期